2014年10月26日星期日
赤瀬川原平さん死去…「老人力」や「トマソン」
美術家、芥川賞作家で、「老人力」などユニークな発想で知られた赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい、本名・克彦=かつひこ)さんが26日午前6時33分、敗血症で死去した。77歳。
告別式は近親者で行う。喪主は妻、尚子(なおこ)さん。兄は直木賞作家の隼しゅんさん。
横浜市に生まれ、大分市などで育った。1950年代から読売アンデパンダン展に出品。63年には、高松次郎さん、中西夏之さんと芸術集団「ハイレッド・センター」を結成した。前衛的な活動の中で、千円札を題材にしたことが通貨模造にあたるとされ、裁判で「芸術か犯罪か」が問われた末に有罪となった。
他方で社会風刺的なイラストなどを発表。尾辻克彦の筆名で小説も書き始め、81年に「父が消えた」で芥川賞。斬新な発想を悠然とつづるエッセーでも親しまれ、98年の「老人力」は物忘れ、繰り言など加齢に伴う現象を肯定的にとらえ、ベストセラーに。2000年には読売新聞に小説「ゼロ発信」を連載した。
身近な路上に着目した活動も多く、用途不明の建物などを「トマソン」と名づけ、友人らと「路上観察学会」を設立。カメラ収集にも凝り、写真家らとの「ライカ同盟」ではスナップを撮り続けた。ほかの著書に「外骨という人がいた!」「新解さんの謎」など。
このところ体調を崩し、療養中だった。千葉市の同市美術館から全国巡回する回顧展「赤瀬川原平の芸術原論展」の開幕を28日に控えていた。
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