2014年10月2日星期四
自衛隊員、恐怖と無念語る「悔しい思いで下山した」…御嶽山噴火
長野・岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)の噴火で、死亡が確認された47人以外に20人程度の登山者が噴火に巻き込まれ、安否不明となっている可能性が極めて高いことが2日、共同通信の集計や捜査関係者らへの取材で分かった。長野県警は同日、兵庫県加古川市の会社員・西嶋浩基さん(40)と小学4年の陸君(10)親子ら、死亡を確認した47人全員の身元を特定したと発表。うち46人は、噴石が当たったことなどによる「損傷死」としている。
「悔しい思いで下山しました」。1個中隊を率いて捜索活動のため御嶽山の黒沢口から入山した自衛隊・第3中隊長の柿内慎治3等陸佐(36)が2日、豪雨と強風によって山頂での救出を阻まれた無念さと恐怖を語った。
雨が降ってきたのは午前9時ごろ、9合目手前に到着した時だった。灰が降り積もりただでさえ歩くのが困難な現場は、雨を含んだ灰が靴の裏にこびりつき、さらに足取りは重くなった。装着していたゴーグルにも粘土のような灰がベッタリ。灰をえぐり取るように拭きながら前進したという。
晴天時に比べて1時間以上も遅れ約4時間半かけて山頂にたどり着くと、豪雨に加えて突風が吹き荒れていた。「10メートル前が見えませんでした。歩いていて風に吹かれると、フッと体が飛ばされるような強さだった」。ぬかるみは足首まできていた。
近くで噴火の「ゴォーッ」という音がとどろく。硫黄化合物のにおいに身の危険を感じながら、山頂の御嶽神社の下で約30分待機した後、捜索本部から無線で下山命令を受けた。捜索の時間はなかった。山を下りると、体中灰だらけだったという。
ぬかるんだ灰が積もる山頂。土石流の恐れもあり、3日以降の捜索は不透明だが、柿内3等陸佐は「与えられた任務を遂行し、全力で要救護者を救出したい」と決意をにじませていた。
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