2015年1月2日星期五
大江戸捜査網
『大江戸捜査網』(おおえどそうさもう)は、東京12チャンネル(現・テレビ東京)などで放送されたテレビ時代劇番組シリーズ。全713話。初期は『大江戸捜査網 アンタッチャブル』とサブタイトルが付けられていた。
まず、一時休止期間を挟み1970年から1984年まで土曜夜に日産自動車グループの一社提供による『日産劇場』として放送され、杉良太郎→里見浩太朗→松方弘樹と後に時代劇の大看板となった俳優が主役を張った。終了後は引き続いて半年間並樹史朗主演で『新・大江戸捜査網』として放送されたが、日産の都合などで終わり、一旦幕を閉じた。平成に入ると、1990年から1年半の間に、橋爪淳主演で年度下半期の半年間ずつ金曜夜に計2シリーズ放送された。
2015年新春ワイド時代劇として十文字小弥太(演;高橋克典)主演,井坂十蔵(演;村上弘明)で『大江戸捜査網2015』が23年ぶりに放送される予定。
本記事では、『新・大江戸捜査網』も含め、1970年から1992年に放送されたTVシリーズ、それに関係した映画版について説明する。
要[編集]
秘密捜査員・隠密同心たちが、変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。隠密同心とは松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣が隠密支配となって統括している。メンバーは、普段は町人として生活しており、江戸町内の地蔵の鉢巻きの合図を元に集結して、指令を受ける。メンバーは皆、隠密支配から承った証の懐剣を所持しており、ここぞというときに、悪人に見せつける場合もある(第3シリーズ第62話)。
テレビシリーズ本編で定信が直接隠密同心を統率したのは、平成版の第1シリーズだけである。それ以前、松平定信が登場した時は、日活製作編では堀雄二、三船プロ編では黒川弥太郎、ヴァンフィル編では永井秀明がそれぞれが定信役を、劇場版では三船敏郎が演じている。
隠密同心の活動拠点(アジト)は、日活制作編では「桜湯」の2階、第3シリーズでは浅草の小料理店「桔梗屋」の地下である。
オープニング及びナレーション[編集]
第1シリーズ第1話のみ未使用で、第2話から挿入されるようになる。第40話までのものと第41話からのものの2種類が使用された。第2シリーズで基本の形式が誕生し、第3シリーズで完成する。
以後『新・大江戸捜査網』を除き、平成第2シリーズまで形式に変化はなかったが、時期によって若干言い回しが異なる。詳細は下記を参照。
なお、ナレーターは杉編、里見編、松方編、橋爪編と一貫して黒沢良が担当し、『新・大江戸捜査網』のみ日下武史が担当した。
第1シリーズ[編集]
第2話 - 第40話
「隠密同心。それは時の老中・松平定信の命により、無役の旗本・内藤勘解由が悪の砦に向けて密かに放った、過酷非情の男たちだ。変装、囮、様々な手段を使い、彼らは身を挺(てい)して犯罪者及びその組織に挑戦する。相手を殺すのは自由だが、我が命を失っても省みる者はない。これは生と死のデッドラインを突っ走るアンタッチャブル。彼らに明日は無い」
第27話からオープニングに効果音が入り出し、梶芽衣子の紹介のシーンの映像が変わった。第40話まで、タイトルにアンタッチャブルの表示がついている。
第41話以降
「隠密同心。それは旗本寄合席・内藤勘解由に命を預け、いつの頃からか、人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を背負った者たちである。凶悪な犯罪者を追及する一方、法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の民衆を、ある時は炎の様な熱情を込めて、又、ある時は影のように支える、この男たち。だが、彼らの生命を補償する物は、何も無い」
オープニングの映像は、27話以降と変わらない。なお、この回よりアンタッチャブルの文字が消える。
第2シリーズ[編集]
「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の犯罪を憎み、 過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、又、ある時は影のように支える男たち。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼らに、明日と言う日はない」
第3シリーズ・平成第1シリーズ[編集]
「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪に虐げられ、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える彼ら。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」
※途中隠密支配の変更に合わせ「大番頭 藤堂対馬に命を預け」(第409話~第510話)、「陰の支配 幻の御前~」(第511話~第536話)、平成第1シリーズは「老中 松平定信~」と、それぞれ言い回しが異なっていた。
「新・大江戸捜査網」[編集]
「風が舞う、殺気が走る、きらめく刃が闇を裂く。大江戸八百八町が眠る頃、隠密同心 推参仕る」
平成第2シリーズ[編集]
「隠密同心 筆頭老中 松平定信に命を預け、人知れず人生の裏道を歩まねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪に虐げられ、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える彼らだが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」
劇中のナレーション[編集]
「隠密同心心得之條 我が命我がものと思わず 武門之儀あくまで陰にて 己の器量伏し 御下命如何にても果す可し 尚死して屍ひろう者なし 死して屍ひろう者なし」というナレーションが、日活から三船プロダクションに製作が移って以降、多く用いられた。なお、他に2バージョンの心得の条がある。一つは第2話の「およそ悪はその実態を見極め、その根源を断つべきこと。虎穴に入らば己の肉を斬らせ、しかる後、敵を倒すべし。この定め、忘れることなかれ」もう一つは第5話の「行動は風のごとく速やかに、いかなる窮地に陥るも、みだりに狼狽することなく、一度決すれば必ず敵を斬るべし。一度決すれば必ず敵を斬るべし。一度決すれば必ず敵を斬るべし。」の二つで、第三シリーズの杉良太郎編でのみ流れた珍しいものである。
本当に死んだ隠密同心は、第三シリーズ第27話(通算131話)に登場した山口太兵衛(左右田一平が演じた)と、くれないお蝶だけである。いずれも不憫に思った、伝法寺隼人(音次郎)以下の隠密同心たちが「心得の条」最終条に背いて、その屍を拾い、弔っている。他にも、第3シリーズの最終回で、幻の御前が自害という形で死亡しているが、役者は最後まで不詳。なお「屍を拾う」という言い方は用語的に不自然、「骨を拾う」という表現の方が正しいという指摘もあった。
成敗時[編集]
悪の黒幕らの談合や宴席が最高潮に盛り上がる最中に隠密同心が乗り込み、罪状を読み上げる。追い詰められた悪人たちが「貴様ら一体何者だ!」(もしくはそれに類する台詞)と尋ね、それに各自が名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。この際、筆頭同心(杉、里見、松方)が「隠密同心○○」と名乗り、以下次々と「同じく○○」と名乗りを上げる。また、隠密同心たちと一緒に隠密支配も成敗に加わっている時には、最後に「そして隠密支配○○」(中村竹弥は初期には「旗本寄合席内藤勘解由」)と名乗っている。 また、主人公が名乗りを挙げる際に決め台詞を言うパターンも存在する。
杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん」
里見浩太郎(伝法寺隼人):第3シリーズの終盤で「冥土の土産に聞かせてやろう」
松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ)「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」「てめえたちに、明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期に用いられた)
並樹史朗(新十郎):相手を切り倒す際に、「役儀により、冥土への速飛脚、ご案内仕る!」
日活製作の第一、第二シーズンは、心得の条のナレーションはなく、隠密同心が名乗らずに成敗する事や、第三シリーズよりも出演回数が多かった隠密支配の内藤勘解由だけが「旗本寄合席内藤勘解由。松平定信様の命により、成敗をする」と言うと、隠密同心達に「それ!」と合図をしたり、そのまま成敗に入ることも多かった。 また、名乗る場合でも、町人(遊び人)や浪人姿のままで戦い、小波のみが忍者服を着用しているということも多かった。 第二シーズンになると名乗るシーンも増えてきて、「隠密同心十文字小弥太」、「同じく井坂十蔵」、「同じく小波」と、第三シリーズに通じるシーンが増えてくる。隠密同心では無い山猫お七も「同じく仲間の山猫お七だよ」などと名乗ったこともあった。 第三シーズンから、悪を斬り捨てに行く隠密同心の行進のシーンのバックに、「隠密同心心得之条(おんみつどうしんこころえのじょう)」がナレーションで入る様になる。第65話、第91話、第112話、第165話、第186話、第207話と、第408話以降では、成敗時の名乗りが終わって悪人たちとの立ち回りが始まってから心得之条が挿入されることが多くなり、心得之条をバックに行進する場面はあまり見られなくなっている。なお、第306(通算411)話から第330話までは、成敗時に隠密同心は白装束姿で現れた。
『新』では、成敗時に隠密支配・日向主水正から流し目のお紺によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。
音楽[編集]
玉木宏樹作曲によるオープニング・テーマ曲は、単純拍子と変拍子を巧みに使い分け、軽快かつ緊張感に満ちたもので、テレビ時代劇テーマ曲の代表作であり、チャンバラシーンでも用いられた。新と平成第1シリーズの初期のオープニングテーマ曲は、お馴染みのテーマ曲とは別バージョンである。なお、第1シリーズ(第26話まで)は、エンディングでもオープニングテーマ曲が使用されていた。
ステレオ録音のフルバージョンはCD「ちょんまげ天国 ~TV時代劇音楽集~」(2002年ソニーミュージック、MHCL-161)などで聞く事が出来る。前奏は第1・2シリーズ仕様。
玉木自身の編曲・演奏の「ヴァイオリンのための“大江戸捜査網”」がCD「玉木宏樹の大冗談音楽会!!」(1995年コロムビア、COCO-78584)に収録。 シエナ・ウインド・オーケストラ演奏の原曲にほぼ忠実なカヴァー版(編曲:福田洋介)がCD「THE刑事☆究極の刑事ドラマ・テーマ集」(2009年avex-CLASSICS、AVCL-25459)に収録。その吹奏楽譜はウィンズスコアから発売。
玉木宏樹は2010年にジェイムズ・スウェアリンジェン作曲の吹奏楽曲インヴィクタ序曲(1981年発表)が大江戸捜査網のテーマ曲に似ていることをツイッターで指摘され、「これは完全にパクられましたね。短三度上の転調、そして変拍子、私は作曲家ですからパクリかどうかはすぐに判断出来ます。唯一の救いは、向こうはカッコ良くないと言うことですね。」とコメントしている[1]。
2014年10月11日からテレビ朝日系列で放送中のバラエティ『世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団』のOPにも、本曲が使われている。
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